世界経済の分水嶺
今(2019年5月16日)、アメリカと中国がガチバトルしてます… 4月は株もドルもアゲアゲで、ダウ平均は史上最高値を目指す勢いでした。
ところが日本のGW最終日の5月6日、トランプ大統領のこのツイートで状況が一変したのです。
….of additional goods sent to us by China remain untaxed, but will be shortly, at a rate of 25%. The Tariffs paid to the USA have had little impact on product cost, mostly borne by China. The Trade Deal with China continues, but too slowly, as they attempt to renegotiate. No!
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) May 5, 2019
この後、世界経済はこの3通りのどれになるのでしょうか?
- また4月のように適温相場に戻る
- 底が抜けて本格的な景気後退に陥る
- 【上げ/下げ】の綱引きで膠着相場が続く
今回はこれを予想してみたいと思います。
3月の下落と5月の下落は原因が違う!
3月末に市場は一旦リスクオフになりました。
その時は逆イールド(アメリカ国債の長期金利が短期金利より低くなる現象)の発生がフィーチャリングされたのです。そしてその後、アメリカや中国の経済指標が思いの外良かったため、長期金利も低いし、なんか景気も上向きそうだぞ!と皆んなが思い、いわゆる適温相場が訪れました。
一方、今回の下落は上にも書いた通り、トランプのツイート、つまり米中の貿易戦争が原因です。ということは、この原因が解消されない限り相場が上向くことはないでしょう。
- また4月のように適温相場に戻る
- 底が抜けて本格的な景気後退に陥る
- 【上げ/下げ】の綱引きで膠着相場が続く
つまり、①が実現するためには、米中通商協議が早期に妥結する必要があります。
中国は守りに入り、長期戦に持ち込もうとしているので、このシナリオに発生確率は極めて低いと思います。
一方、長期戦を望んでいないトランプ大統領は、怒涛のツッパリで中国を土俵の外に押し出そうとしています。
中国はメンツを最も大事にする文化なので、トランプのツッパリに屈した形には絶対にしたくないです。よって、底抜けをなんとか回避しながら耐え抜くと思います。その結果
- アメリカも中国もお互い大きな傷をおった状態でズルズルと相場は下降する
というのが私の読みです。
さて、どうなることやら? 答えは神のみぞ知る、ですね…
4月の適温相場の雰囲気は?
3月の下落から5月の下落までの7週間は↓の記事に書いています。よ〜く見返してみましょう!!